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 一夜漬け 音楽理論

1.ボイシングの基本

ボイシングとは音の配置の事です。
ここでは基本的な配置の仕方について解説していきます。

まずはこれを見てください。
ボイシングの悪い例

コードをそのまま配置するとこうなります。
これは悪い例です。
上下にフラフラして落ち着きがない感じに聞こえます。


これをいい感じの配置にしていきましょう。
そのためのルールが下の3つです。

1.前のコードの構成音と共通の構成音が存在する場合、その音を同じ高さに配置してください。
残りの音は元の音から近いところに配置してください。

2.前のコードの構成音と共通の構成音が存在しない場合は「ベースの動きとは逆方向」に移動してください。

3.Vの第3音は次のコードで1つ上(半音上)に移動してください。
つまり、Cキー時におけるGのコードのB音は次のコードでC音に移動してください。


それでは実際に配置をしつつ解説していきます。


まずはCとAmのコードで共通の構成音がC音とE音なので、その2つを同じ高さに配置します。
ボイシングの解説1

残りのG音は近くのA音に配置します。
ボイシングの解説2

Am→Gは共通の構成音が存在しないのでベースとは逆方向へ配置します。
(ベースがA音→G音へと下がっているので上方向へ)
ボイシングの解説3

G→CはG音が共通なので同じ高さに、Vの第3音であるB音は上のC音へ。 ボイシングの解説4

完成!


元の配置と聴き比べてみてください。
断然きれいになりました。


そして、最初の配置を変えると色々なパターンが出来上がります。

ボイシングのパターン2


ボイシングのパターン3



さらに、これを見てください。 オープン配置のボイシング

これは広げて配置するパターンです。
これもOKです。

特にどれが正解というのはないですが、印象の違いが分かりましたでしょうか?


で、色々やってみると分るんですが、2と3両方のルールを守るのが不可能な場合が出てきます。
G→Amの場合です。

この場合は、
B音をC音へ
G音を下のE音へ
D音を下のC音へ

という対処をしてください。

C音が2つになり、G音が省略された変則的な形になってしまいますが問題ありません。
(CのコードのG音は第5音にあたります。第5音が省略された形)
次のコードで通常の形に戻してください。
オープン配置のボイシング



もちろん、あなたのセンス次第でルールを破るという選択をするのもアリですよ。